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一生役立つ必読ビジネス書・行動心理学とマーケティング本おすすめ

おすすめビジネス書籍・行動心理学・マーケティング本のレビュー

「ビリオン・カンパニー」ビジネス書レビュー デビット・トムソン

ビジネス書レビュー ダイレクト出版

デビット・G・トムソン 作「ビリオン・カンパニー(ダイレクト出版)」は、書店に流通していない出版社直販のビジネス本です。月刊ビジネス選書の最新刊だったので読みましたが、これは完全に経営者向けの内容だったので、私自身には直接の参考にはなりませんでした。

しかし、アメリカで10億ドルのビジネスを回しているという起業家が、どのように自らのビジネスを成長させたのかという点において、その設計図(ブループリント)の描き方、思考とプロセスを学べます。

デビット・G・トムソン氏の経歴

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著者であるデビット・G・トムソン氏は、ノーテルネットワークス、ヒューレット・パッカードで20年ゼネラルマネージャーやマーケティング幹部として勤務した人です。

現在は経営コンサルタントやビジネスアドバイザーを務め、講演活動も行っています。ヒューレット・パッカードと言えば、日本ではパソコンやプリンタが馴染み深いですよね。大企業の一線で長年、マーケティングに携わっていたからこそ、彼の言葉に重みがあります。

アイディアを価値に変える方法

序盤は、業界で急成長を果たした企業に共通する成功パターンについてくわしく書かれています。ですが、大企業の経営者でもない限り、正直言ってあまりピンと来る内容ではありませんし、興味もわきづらいです。

「これは」と思ったのは「アイディアを価値にする」という章で、優れたアイディアを持つものこそが市場に対して提供価値を与え、驚異的な売上に直結していける、と話している部分でした。

また、提供価値はどのようにして決定するのか。それは対象となる市場やターゲット、より高いベネフィットといった、顧客に対するニーズに応えられるかで決められます。

「カテゴリーキラー」を生み出す

「カテゴリーキラー」というと何だろう?と身構えてしまいますが、日本語で言うなら市場を席巻している企業、といった意味合いに近いでしょうか。

たとえば、日本全国のさびれた商店街にかわり、イオン系列のスーパーが賑わっている、といった具合。そのジャンルのサービスや商品において、顧客が真っ先に選ぶ企業です。

一度のしあがってしまえば、その専有を崩すことは難しく、あとから新規参入しようとしても簡単に入り込めない状況は、まさに「キラー」ですよね。

顧客との強いきずなを結ぶ

ビジネスの大小に関わらず、自分のお客様になってくれる人たちと濃密な関係を築くことができれば、商売は成功したと言えます。

「ビリオン・カンパニー」ではこれを「看板顧客が牽引する」と表現し、顧客との強いきずなこそが大きな成長をもたらしてくれるといいます。

つまり「一見さん」ではなく「リピーター」を大切にしなければならない、ということ。また、お得意客に商品を試してもらうことで、自分たちでは見つけられなかった潜在的なニーズが発見できたり、これから提供しようとしているものが本当に価値があるのかを確かめられます。

「先行者タイプ」の顧客が重要

看板顧客をつくるためには、まず「話を聞くこと」が最も重要で、4つに分類される顧客のうち、もっとも重要なのが「先行者タイプ」の顧客です。

企業が新たな取り組みをしても、ついてきてくれる貴重なお客様だと言えます。また、こうした「先行者タイプ」は企業の熱烈なファンであるため、先行投資を惜しまないタイプとも言えます。

例を挙げるなら「Mac信者」と呼ばれるほど、Mac製品が大好きな人々で、新製品が出るたびに真っ先に試し、ネット上で自ら人柱となってレビューしています。

彼らはそのことで直接利益を得ているわけではなく、むしろ新製品を試すリスクを負っています。それでも真っ先に商品を試しているのは「その会社の製品が大好きで、期待しているから」にほかなりません。

このような「看板顧客」をいかにしてつかむかが、ビジネスを爆発的に成長させるために不可欠であると言えるでしょう。

新時代のアメリカンドリーム

「ビリオン・カンパニー」は、これからやってくる新時代のアメリカンドリームについて、最後に警鐘を鳴らしています。

10億ドル企業に成長させたとしても、それを継続させていくほうが難しい、というのです。1980年以降に上場した会社のうち、25%が破綻に陥り、そのうち10億ドル企業をつくれるのは5%に過ぎないというのです。

新たなグローバル市場で競争していくうえで、ブループリント企業が生き残っていくためにも優れたアイディアを構築し、そして10億ドル企業に育てるためにも本書を活用してほしい、と締めくくっています。

「ビリオン・カンパニー」の評価

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ビジネス書を読むこと自体は大好きなのですが、さすがにこちらは経営者が読むべき本、といった内容だったので自分にとって現実味がなく、少し読むのが辛かったです。

とはいえ、自分の好みに偏って本を選んでしまうと視野が狭くなってしまうので、たまに絶対に自分では買わない本を読むというのも良いなと思えました。

こちらの本は「月刊ビジネス選書」という、毎月出版社側がセレクトしてくれた本が送られてくるシステムで読んでおり、書店では手に入らないという本である点でも非常に価値があります。

情報や知識は、ビジネスを行っていくうえで必要というよりも「生命線」ですらあります。知識があるか、ないかでライバルを圧倒的に引き離すことも可能ですから。

 

なお、「月刊ビジネス選書」は年間だと好きな本を何冊か(わたしの場合は5冊無料でもらいました)と、電子書籍で19冊が無料で読める特典があり、とてもお得でした。

「ビリオン・カンパニー」自体は、正直外れだったかな、と返品も考えましたが(要らない本だと思ったら返品もできる)めんどくさくって、そのまま返しませんでした。

だいたいの本は満足がいく内容ばかりなので、後悔はしていません。

 

>>「月刊ビジネス選書」の詳細はこちら

 

評価:★☆☆☆☆

大企業の経営者なら役立ったのかもしれない、ということで星1つです。