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おすすめビジネス書籍・行動心理学・マーケティング本のレビュー

億万長者のお金を生み出す26の行動原則 ダン・S・ケネディ

ビジネスで成功したいと願う世界中の人が注目するマーケティングの専門家のダン・S・ケネディ。コピーライターとしても一流なだけではなく、のちに「億万長者メーカー」と呼ばれるほどのコンサルタントになった人。

彼の教えを乞おうとしている人は多く、数々の成功者を生み出しています。今回ご紹介する彼の著作『億万長者のお金を生み出す26の行動原則』は、タイトルズバリそのものの億万長者になるための思考を学ぶための本です。

この26の原則中から、特に心に響いた部分をピックアップして紹介させていただきます。

「お金に善悪や精神性」は関係ない

特にわたしたち日本人は清貧であることを尊いとし、ガツガツお金を稼ごうという姿勢に対して批判的な考え方をしたり、あるいは「お金を儲けるのは悪いこと」と捉えがちな傾向があります。

ダン・ケネディはそうした「お金に対する間違った考え方」を一蹴し、「富を引き寄せる考え方」つまり、「お金持ちになれる人はどのような思考回路をしているのか」を本音でズバズバ語りだします。

 

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本ののっけから「私はあなたを怒らせてしまうかもしれない」と始まり、一流コピーライターだけあって、引き込まれる文章でグイグイと読者を引っ張ってくれます。

一般的な社会道徳に縛られている多くの人たちからすれば、「ひんしゅくを買ってしまう」内容でありながらも、富を手に入れた彼だからこそその言葉に力があります。

 

ところで、「あんなにいい人で能力もあるのに、どうしてずっと出世もできず貧乏生活をしているんだろう」という人が身近にいたことはありませんか? あるいはあなた自身がそう感じていませんか?

ダン・ケネディはズバッと、いわゆる「いい人」は稼げない。自分がお金を儲けたら、その分誰かが損をするという考え方で良心の呵責を持つのは間違いであって、「富に限りはない」と話しています。

富は有限ではなく無限であり、固定観念やブレーキ役となっていた「お金を得ることへの遠慮」を完全に外すことでやっと「いくらでも富は手に入る」準備が整います。

 

ざっくり言ってしまうと「お金」と「善悪」「精神性」は一緒にするべきではなく、あなたがお金を儲けることによって、誰かがお金を失くすということの間に相関関係はないのです。

お金に善悪がないとすれば、良いことをしたからと言ってお金が入るわけではないし、「いい人」が必ずしもお金持ちにはなれない理由がわかります。

「すぐ行動する人」が成功者になる

成功できる人はすぐに行動できる人、という話はいくつかの自己啓発書でも出てくる内容で目新しくはありません。

わたし自身、「あの人は何をやってもうまくいく人だ」と思える成功者たちが「即断即決」で即日で行動しているのを見ており、この成功法則は鉄板だと言えます。

 

ダン・ケネディは「サクセスストーリーの秘訣は、『機を待たずして行動あるのみ』と語っており、今は億万長者と呼ばれる人々はもともとはごく普通の人でしかない、と断言しています。成功するか、しないかの分け目が「やるか、やらないか」であって、「富は行動する人に引き寄せられる」というのです。

 

離婚して3人の子供を抱えたある貧しい女性が、素晴らしいプロ級の絵の才能をもっており、彼女が1年かかって稼いだ金額をたった一ヶ月で稼げるとダン自身が太鼓判を押しました。

けれどもその女性は彼のアドバイスに耳を傾けることなく、絵の才能は持ち腐れのまま貧乏暮らしに甘んじ続けたのでした。

 

この話からもわかるように、「行動を起こさないこと」はリスクですらあります。今の仕事の賃金が安いと不平不満を抱えているにもかかわらず、一歩を踏み出せないでいること。新しいことに手を出すのは思いの外、勇気がいるようです。

視点を変え、「これをやれば必ずうまくいく。自分はステップアップできる!」とはじめから確信を得られるのであれば、すぐに行動すること。それが成功者の条件なのです。

億万長者の2つの習慣を見習え

たくさんの億万長者たちを知っているダン・ケネディですが、彼は「本物の億万長者が実行しており、なおかつすぐに真似できる習慣」について教えてくれています。

それは「貯蓄」と「寄付」。

「貯蓄」については、「富の口座」を新規で開設して収入の中から1%〜10%と決めて毎月必ず貯金する、というものです。日本人的な感覚で言えば、積立貯金に近いでしょうか。

この口座に関しては、一旦入れたお金は何が起こっても絶対に手をつけない。なお、金額の大小は問題ではなく、潜在意識に「お金を蓄えている」ことを認識させるのが真の目的とのこと。

 

一方、「寄付」については多くの成功者やセレブたちが寄付行為が好きなのは知られていますよね。見返りを求めず、他人に豊かさを分け与えることで、自らの心も豊かになっていくということでしょうか。

欧米では収入の10%を寄付する(ユダヤのタルムードに由来する)ことが推奨されていますが、10%というと収入が高いほどにかなりの金額になります。年収300万円の人であれば、年間30万円。ちょっとした税金のようなものです。

 

ダン・ケネディの場合は10%と決めておらず、できる範囲の金額で「寄付口座」に積み立てていくというやり方を勧めています。「ただでさえ生活が苦しい。こっちが寄付してもらいたいくらいだ」と今生活が厳しい方は思ってしまうかもしれませんね。

たとえば、毎月1000円であれば、外食ランチを一回我慢する程度の金額です。わたしも最近微小な金額ですが寄付をスタートしたところ、自分の心に変化が起こったのを感じました。

今まではとにかく「自分のために」だけ稼いでいる感覚だったのに、「自分がこれからもっと稼げれば、そのぶんだけ多くの人に豊かさを分け与えられる」という感覚になってきたのです。

おそらく、このマインドの変化こそがお金に対するブレーキを外して、さらなる富を呼び込んでくれる原動力になっているのだと感じます。

「時間の吸血鬼」を避けよ

「時間の吸血鬼」、とはすごいネーミングですよね。たとえば、仕事がすごくノッているときに長電話をかけてきたり、やたらと会いたがってきたりする人っていないでしょうか。

ダン・ケネディは人の時間を奪ったり、無駄にしたりする人間のことを「時間の吸血鬼」と呼んでいます。いわゆる「エナジーバンパイア」ということですね。ペラペラと、愚痴と不平不満をこちらにぶつけてきて、話したあとは何だかこちらまでぐったりしているというアレです。

そしてダン・ケネディは「こうした邪魔者どもに消えてもらわねばらない」とバッサリ切り捨てています。

優しい人ほど、つい情にもろくてくだらない話を最後まで聞いてあげてしまいますが、時間とエネルギーを奪っていくような存在を遠ざけなければ、成功するための活力まで奪われてしまいます。

ちょっと辛いかもしれませんが、そうした人々には「ノー」と断固として断り、関係を断つ勇気が必要だということですね。

プロが語る「お金を生み出す秘密」

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第2章では、すでに富を手に入れている投資やビジネスで成功した人たちが「お金を生み出す秘密」を分かち合ってくれる、というパートになっています。

なぜ、大富豪になれたのか。なにが自分をミリオネアにしてくれたのか。

自らが富豪になるまでの体験を通して語られているので、本当にワクワクしながら読めました。共通しているのは「自分のお金はビジネスに100%責任を負うのは、自分である」という意識でしょう。

ビジネスには壁にぶち当たることもありますが、それを誰かの責任にせず、「自分原因説100%」で受け止めてどうすればうまくいのか試行錯誤する。

アメリカの富豪ばかりなので、日本の制度とは違う中で成功している方たちですから、すべてが当てはまるわけではありませんが、ビジネスを軌道に乗せる方法、クレジットカードの有用な利用方法など興味深いことが語られています。

「億万長者のお金を生み出す26の行動原則」の評価

ダン・ケネディ氏の飾らない、率直な切り口が好きなので彼の著作はどれも読みやすく、スーッと心に入ってきます。

また、ビジネスマンとしてのドナルド・トランプ氏についてたびたび言及されており、(この本自体はトランプ氏が大統領になると誰も想像できない頃に発行されている)ちょうどタイムリーな点でも、おもしろく読めました。

トランプ氏については、かつて氏が出演していた人気番組「アプレンティス」に出演した若者の成功譚であったり、破産の危機にあったときにも身を隠さずに『あえて表に出ていった』逸話が紹介されています。

メディアがガンガン叩く中で、平然とタキシードに身を包んで出かけていったとか。トランプ大統領らしいですね。

なお、この本の帯には『ドナルド・トランプだって、この本を読んだら、今までよりも容易に、より多くの富を手にする方法を見つけられるに違いない』というコピーが書かれています(笑)

 

「億万長者のお金を生み出す26の行動原則」から得られた教訓は数々ありますが、とくに「たくさん働くのではなく、賢く働け」という言葉は、最近自分でも考えていたのでびっくりしました。

昨年はがむしゃらにひたすら働いていたのですが、頑張りに見合うほどのリターンが得られず、「もっとコストパフォーマンスを意識した働き方が必要」だと反省しました。

やみくもに働いても、報酬が変わらないのであれば疲労感が強くなるばかりです。賢い人は少ない労力で最大限の成果をあげています。

当たり前のことではありますが、日常でこうした教訓を活かしていくのはなかなかに難しいもの。「行動のブレーキ」を外していくためにも、何度も読み返したいです。

 

評価:★★★★☆

お金持ち思考をマインドセットするために繰り返し読みたくなる本、ということで星4つです。